売却後も自宅に住み続けたい…という方に、リースバックのご提案
「住宅ローンの支払いはできないけど、引越しはしたくない!」
という方は、「リースバック」や「買戻し」という方法でご自宅に住み続けられる可能性があります。
リースバックとは?
リースバックとは、今住んでいるご自宅を当社または第三者の方に売却し、売却後は買主が家主、お客様が借主となってそのまま住み続けるという方法です。
売却後の自宅を借りる場合、一般的な賃貸契約と同じように賃貸借契約を結びます。そのため、「安定した収入がある」「連帯保証人を立てるか賃貸保証会社に加入する」などの条件があります。
リースバックを希望する理由
- ・家族に高齢者がいるので、生活環境を変えたくない
- ・子供が学校に通っているので、転校させたくない
- ・長年住んだ愛着のある我が家を離れたくない
- ・築き上げてきた近所づきあいを続けたい
- ・複数のペットを飼っているので、賃貸物件に住みにくい
リースバック後の買戻しについて
リースバックでは、賃貸借契約の終了後、5年以内を目安としてご自宅を買戻していただくことができます。
- ・収入が回復する見込みがある
- ・先々まとまった入金の予定がある
- ・子供が学校に通っているので、転校させたくない
- ・お子様が成人したときにお子様名義で住宅ローンを組める
このような目処がある場合、再度ご自宅を所有していただくことが可能です。
「親子間売買」「親族間売買」による買戻し
ご自宅を親や子、親族にご自宅を買ってもらってリースバックをおこない、将来的に買戻すケースもあります。身内または近しい人間が家主になるので、自宅に住み続けられやすいというメリットがあります。
その反面、一般的な銀行では、親子間や親族間での住宅ローンは認められないことが多いというデメリットがあります。
親子間の住宅ローン申込みが断られる理由
- ・親子間では相続や贈与によって住宅を受け継ぐのが一般的で、売買自体がおかしな行為だと認識される
- ・金利の低い住宅ローンを借り入れ借金返済にあてるなど、異なる用途に使用される可能性があると判断される
- ・物件の売買価格に公正さが欠けると判断される
ただし一部の金融機関では正規に取扱っており、当社では親子間売買で住宅ローンを利用した実績があります。親子間売買についても全力でサポートいたしますので、安心してご相談ください。
リースバックの事例紹介
知人に買ってもらい、そのまま住み続けたケース
商店街の一角に昔ながらのお豆腐屋さんを営んでいた、Kさんご夫婦。ところが、近くに大きなショッピングモールがオープンすることになり、お店を閉めることになりました。
Kさんのご自宅は、1階が店舗で2階が住居。1階のお豆腐屋さんは閉めることになりましたが、長年住み続けていてご近所付き合いも多く、「このまま2階の住居には住み続けたい」と希望されていました。
店舗兼住居は家賃がかからないので、これまではなんとか営業を続けてこられましたが、自営業であるKさん夫婦は、今後、国民年金に頼るほかありません。
そんな折、Kさんの息子さんの友人A氏が、カフェバーを開業するための場所を探しているという話を耳にします。息子さんも交えて何度かA氏と相談をくり返したところ、A氏がこの物件の1階部分を購入してくれることになったのです。
しかし、これから無職になるKさんは、1階部分の売却だけでは債務の返済と家計のやりくりが難しいと判断。そこで弊社から、1、2階の物件全てを任意売却することをご提案させていただきました。具体的には、このままKさんご夫婦が2階部分に住み続けるために、A氏に住居まるごと購入していただき、2階住居部分を賃貸する方法です。
A氏は、1、2階全てを購入することを快諾。結果的にKさんは、住居全てをA氏に任意売却しました。現在、ご夫婦は2階住居部分の家賃を払っているとはいえ、売却後も以前と変わらない生活を送られています。
リースバックを希望されたケース1
破産手続きを控えていたSさんは、「なんとかして自宅には住み続けたいと」というご希望をお持ちでした。ご相談の結果、当社がSさんのご自宅を購入後、当社が家主となってSさんに賃貸していただき、将来S様のお子さんが買戻すという計画をご提案しました。
ご売却前は、以下のことを相談させていただきました。
- ・ご自宅の買取金額
- ・将来お子さんが買戻す金額
- ・賃料
- ・買戻すまでの期間
買取はスムーズに進み、売買契約と定期建物賃貸借契約の締結も完了。現在は賃貸契約中ですので、Sさんは賃貸住宅としてご自宅にお住まいになっています。
リースバックを希望されたケース2
Yさんより、競売間近のマンションに「家賃を払って住み続けたい」というご相談を受けました。当社が買主となってリースバックする計画をご提案しましたが、後々になってYさんには住宅ローン以外に多額の借入れがあることが発覚。借入額は5社合計で500万円ほどあり、毎月12万円を返済中という状況でした。
このままリースバックにより賃料が発生するとなると、家賃の支払と生活で行き詰まる可能性が高いと判断した当社は、Yさんと話し合いを重ね、弁護士に破産手続きを依頼しました。
任意売却やリースバックは、破産手続きとの同時進行も可能です。当社では弁護士と連携して手続きをおこなってまいりますので、スムーズかつ確実に今の状況を改善することができます。破産手続きおこなうことで債務を精算できるので、リースバックによる家賃発生にも対応することが可能です。
少し驚いた事例でしたが、結果としてYさんにとって最大限良い形で任意売却とリースバックができました。